このお盆休みは会社を9連休にしたので、ずっと一人で会社にこもって試作を繰り返してました。
誰もいないので思考と作業に集中できます。
タイトルに書いたとおり、今回作っているのはリネンの強撚糸です。
リネン糸と強撚糸は斜行の問題が起きやすい2大タイトルのようなものなので、リネンでかつ強撚という糸で斜行を止めるのは中々難しいです。
それを上手く作る方法を先週から色々と考えておりまして、ようやく良い方法を思いついたので試作を始めました。
ちなみに強撚糸というのは文字通り強い撚りがかかった糸のことで、繊維業界では「シャリ感」と呼ばれているドライな肌ざわりを得られる撚糸方法です。
リネンは元々ドライな肌ざわりが特徴なので、それを強撚にすることで一層際立たせてあげようということですね。
こういう新しい商品を作るときは基本的に撚り杢から作るようにしております。
単一色いわゆるソリッドカラーでの見え方は作る前からある程度想像がつくので、色の混ざり具合や撚りの入り具合を視覚的に分かりやすい配色の撚り杢で先に確認したいからです。
強撚にすることで色の混ざりが細かくなって均一に混ざってくれます。
もちろん斜行が出てはいけないのでそれも最初の試作で確認します。
この編地が一番最初に作ったもので、水洗いしてからドラム式乾燥機で乾かした状態です。
この編地は斜行がピタッと止まっているので一見問題ないようですが、リネンの場合はこの時点で若干右下がりになるように作ってあげる方が製品にしたときの安定性が増すので、もう少し調整が必要です。
昨日あたりからやや涼しくはなって来ましたが、まだまだ暑さも続くかと思います。
秋の立ち上がり、少し涼しくなってきたけれどもまだまだ日中の日差しが強い時期に、サラサラでドライな肌ざわりの少し厚みもある羽織りのリネンニットがあると良いのかなというイメージで、これから色や番手を構成していこうと思っております。
とはいえ、実際は来年の夏に向けての商品企画なのですが。。。
来年の夏がまさかの冷夏になったらどうしようかな。。。