当社のリネン糸はここが違うんです!ということをより多くの方に知っていただくため、製品に付ける下げ札をご用意しました!「art work of LINEN」リネンの美しさを引き出す仕事。

当社ことエップヤーン有限会社はウェブサイトで「リネンの専門家です」と謳っているとおり、まさに1年中様々なリネンの糸を加工・販売しております。

当社のリネンは清涼感のある肌触りと光沢に特色があり、それは20数年にわたって積み上げてきたノウハウによって作り出したものです。

その当社のリネンの魅力をもっと知ってもらいたく、特色をお伝えするための下げ札をお作りしました。

それがこちらです。

「art work of LINEN」というコピーを表面に、ちょっとした説明を裏面に記載しています。

メインのイラストはリネンのリースをイメージしたデザインで、中央の一番大きな花とコピー文、社名が箔押しになっていて、リースの部分は透かしになっています。

ちなみに紐はもちろん一等亜麻で作ったリネン糸を使用しています。

こちらが裏面

当社のリネンには大きく3つの特徴があります。

1.ノルマンディ産の一等亜麻原料を使用

2.低温染色で光沢を引き出す

3.ゼロトルク撚糸で製品の歪みを抑える

これらを詳しくご説明したいと思います。

まずは1.ノルマンディ産の一等亜麻について。

リネンはそもそもフラックスという植物を原料にして作られています。

ヨーロッパ北部に位置するノルマンディ地方は気候や土壌などの条件がこのフラックスの栽培に非常に適していて、世界最大の収穫量を誇る上質なフラックスの産地となっています。

このフラックスという植物がなかなか優秀で、捨てるところがほとんどありません。

表皮の硬い部分はカーペットなどの資材に、種からは油を採り、二等亜麻と呼ばれる繊維の短い根っこや穂先の繊維部分はコットンなどとブレンドして糸に紡績され、最後に残る最も繊維が長く繊細な部分が一等亜麻と分類されて衣料品用の上質な糸になります。

一等亜麻で作るリネンは張りがあってサラサラの風合いで、尚且つ滑らかな肌触りと自然な光沢があります。

当社でストック販売しているリネン糸には全てこのノルマンディ産のフラックスから採取される一等亜麻原料を使用しています。

2.低温染色で光沢を引き出すということについて。

リネンの光沢はフラックスに含まれるペクチンという天然の糊のような成分に由来します。

一等亜麻の繊維は細く繊細なため本来であれば毛羽立ちやすく光沢が失われがちですが、その毛羽を抑えて艶を出す役割を果たしているのがペクチンです。

このペクチンは高温のお湯に溶けやすく染色時にその多くが失われてしまうため、当社では温度を下げて染めることでペクチンを出来るだけ多く残して光沢を保つようにしています。

3.ゼロトルク撚糸で製品の歪みを抑えるということについて。

ニット製品の歪みの主な原因は糸の斜行によるもので、この斜行という現象を止めるためには撚糸の技術で糸のトルクをゼロにしてやる必要があります。

この技術については別の記事で以前に書いているのでそちらをご参照ください。

当社では糸の斜行について創業以来20,000回を越える試験を行っていて、その全ての試験データを保管しております。

その撚糸のノウハウでリネンの斜行をしっかりと止めて、ゆがみや型崩れが起きにくいリネンのニット糸をご提供しています。

これら3つの要素以外にもリネンを美しく見せるための様々な技術やコツがあるんですが、代表的なこの3点について下げ札には記載しました。

ともかく1年中常にリネン作りの技術を向上すべく日々仕事をしているので、私たちはリネンの専門家を自称しているというわけです。

私たちのリネン作りの基本姿勢は「素材本来の美しさを引き出す」ということに尽きます。

上質な一等亜麻を使い、その光沢を損なわないために低温で染色し、せっかくの綺麗な糸が歪んだ製品にならないように糸を撚糸する。

リネンの美しさを引き出すために技術を高めていくということです。

美しさの技術=美術=アート

ということで、私たちの仕事はある意味アートに通じるものだと考え、リネンをブランディングするためのコピーを「art work of LINEN」としました。

リネン本来の美しさを引き出す仕事がart work of LINENということです。

日々ひたむきにリネン素材と向き合い、より美しい糸を作ることでより美しい衣類を皆さまにお届けする。

綺麗なリネンの服を着ることで、皆さんに喜んでもらいたい。

そういう思いをお伝えするために今回下げ札を作ったということですね。

もしどこかでこの札を見つける機会がありましたら「これはエップヤーンが一生懸命作った渾身のリネンなんだな」と思ってもらえたら嬉しいです。

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