2024年が始まりましたね!
今年も一年、目いっぱい楽しんでいきましょう!
ということで、
元日は毎年一人で出社して、この1年当社が取り組むべきことを落ち着いて考えるようにしてます。
以前は自分自身のことだけでしたが、9年前に社長という立場になってからは会社のやるべきことを考えています。
何を作って誰に売るのか、自社に出来ていないことや足りていないこと、手付かずになっている案件をどうスタートしていくのかなど、会社の基本的なスタンスから具体的な実務のことまで思いつく限りの課題をメモに書き出していきます。
課題が見えたら解決方法をいろいろと想像します。
お金がかかる方法もあれば無料で始められることもあり、知識や技術の習得が必要なことには時間も必要で何よりも人材が必要になります。
そうやっていろいろ考えて、それぞれの課題に対して自分なりの解決方法を一通り思いついたら「今年も始まるぞ~」という気分になっていくという感じです。
今日考えた具体的な内容はここには書きませんが、今年のテーマは「拡散」ということにしました。
イメージはプリズムによる分光スペクトルです。
プリズムという透明な物体を通ることで光が何色にも分散するという現象をご存じでしょうか?
我々が普段目にしている光は白っぽかったり薄い黄色みがかかったイメージですが、これは実は青や赤などいくつもの異なる色を持った光の集合体です。
色ごとに異なる波長があるため、ガラスや水晶など透明な物質を通った時にそれぞれ異なる角度に屈折することで色が分散したものが分光スペクトルです。
下記サイトからの抜粋画像です。
How to Make a Rainbow with a Prism – Science Questions for Kids (science-sparks.com)
私たちのような小さな会社でもそれぞれ魅力があって誰かのお役に立っています。
「何かしら光るものがある」と表現される部分があるから社会の機能として必要とされているわけです。
この「光るものがある」という表現はともすれば抽象的で曖昧です。
その「光るもの」を構成しているのは独自の技術や設備、企業文化など会社が持っている個性豊かな要素のはずです。
いわゆる「自社の強み」にあたる部分だと思います。
この強みを多くの人に知ってもらうために、それぞれの要素をわかりやすく可視化して伝えることが大事で、それはプリズムが白っぽく見える光を赤や青や緑に分けることに似ているなと思いました。
「当社はモノづくりを大事に品質重視で仕事をしているメイドインジャパンの企業です」
という表現は具体的なようでとても曖昧です。
誰の暮らしをどう良くするために、どんな素材をどう加工しているか。
まずもって大切なことは「誰かのためになっている」ということで、そのために企業として何をしているかということ。
赤ちゃんでも食べやすいスプーン、冬の寒さを和らげるインナー、筋力のない人でも重い荷物を持ち上げられる器具、何万トンもの荷物を載せて海の上を移動する船、世の中には誰かの暮らしに役立つものがいっぱいあります。
数えきれないほどの企業がその技術やアイデアを生かして数えきれないほど沢山のものを日夜生み出しています。
その中で売れていくものもあれば全く売れないものもある。
その違いは何かというと「誰のため」に「何の役に立つ」のか「知ってもらっている」というこの3つの要素が満たされているかいないかだと思っています。
大人から子供まで安心して遊べる遊園地
夏に外で過ごす人をクールダウンさせてくれる飲み物
がっつり肉を食べたい気分の人が気軽に行ける飲食店
人によって思い浮かべたものは違っていると思いますが、皆さんが最初に想像した商品がこの3つの要素を満たしているものだということです。
いわゆるブランディングとかマーケティングというものにも通じる話かとは思いますが、話が長引くのでそれは割愛します。笑
「誰のために」「何の役に立つ」という要素は小さな会社でも満たすことができるはずです。
一番難しそうな「知ってもらう」ということも、なにも日本全国の人が知っている状態にしなくても良くて、作った分が売り切れるほどに知ってもらっていれば良いのです。
例えば作っているものが「カロリーを気にする人の為の超ヘルシーなたこ焼き」なのであれば、半径2~3キロのエリアの人が知ってくれていれば十分です。
そこで大事なのはどうやってそのヘルシーさを生み出しているのか分かりやすく伝えて、エリア内のより多くの人に知ってもらうことです。
例えば「材料の半分以上が野菜でできている」とか「油を一切使わずに調理している」とか、そのために「特許を取得した製法で作っている」など。
それを分かりやすく伝えるために「健康たこ焼き」とか「たこ焼きダイエット」みたいな用語を作るのも必要かもしれません。
そうやって自分たちの強みのある部分をより分かりやすく可視化して、さらにそれを届けたい人に向けてちゃんと情報発信する。
ちなみに東大阪繊維研究所は砕けた言い方をすれば「おっさんたちを持続的にカッコよくする」ということに重点を置いてモノづくりをしています。
そのために「ゼロトルク撚糸」という技術で服を頑丈にしていたり、「モンスターオンス」というワードでその丈夫さを伝えるようにPRしています。
その他いろいろとやってるんですが、その話も長くなるので割愛。笑
それはさておき、
「強みを可視化して発信する」ことが、光がプリズムによって色付き広がっていくのに似ていると思ったので今年のテーマは「拡散」にしました。
これまでもやってきたことですが、今年はそれこそ光速をイメージして加速させていきたいなと思ってます。
それでは皆様、今年も素晴らしい一年にしていきましょう!!