HOFI-038 コットンウールセーターをほんの少しだけオンラインストアに補充いたしました!

いやはや、急にめちゃくちゃ寒くなってきましたね。

年末の天気予報では大晦日と元旦に大寒波がやってくるとか何とか言っていたのですが、結果的にわりと温かかったのでちょっと油断してました。

寒波の時期がちょっとずれて今頃来た感じですね。。。

なにせ寒い。

当社は町工場なので撚糸の現場には冷暖房もなく、商品の売り場も倉庫の一角なのでとにかくどこにいても寒いです。

そんな中でもこの春に発売する半袖の新作やその他春夏物の試作がどんどんと出来上がってきているので、売り場や工場で写真撮影をするのですがこれが本当に寒い。。。

左袖のブランドネームなんかもアップにして撮影するのですが、鳥肌が立ってしまうので使える写真がなかなか撮れないという始末です。

これについては毎年のことなので仕方がないんですけどね。

逆に真夏にウールのサンプルを着て撮影とかもざらにあるし。。。

それはともかく、先月発売しましたHOFI-038 コットンウールセーターをほんの少しだけオンラインストアに補充いたしましたので、これ着てぜひ温まってください。

おかげさまでMサイズはアイボリー以外すでに完売になってます。

ちょっとゆったり目のデザインにしたからLサイズの人もMを着られるのでMから無くなっていってるのかな~という感じですね。

ところで、

このセーターは中国製です。

もちろん材料の糸は当社で作りましたが、編むのは中国のニット工場さんにやってもらいました。

この工場さんは以前にもマフラーを作ってもらっていて、うちとは10数年お付き合いのあるとても信頼できる工場さんです。

実を言いますと、このセーターを作るにあたって最初は国内の工場さんにお願いしました。

しかし最初の工場さんではなかなかこちらの作りたいものが出来ず、仕方なく別の国内のニット工場さんにお願いしたところ、そちらでも綺麗なサンプルが出来上がらず。。。

新年早々あまり暗い話をしたくはないのですが、国内工場さんの多くでは現場スタッフの高齢化が進んでいたり人手不足だったりで、ちょっと難しい仕様や凝ったデザインのものを作ろうとすると途端に完成度が下がってしまうことが増えています。

ブランドをやっていて「メイドインジャパン」という言葉に対して妄信的な人が多いと感じるのですが、実際は糸作りの現場やニット、縫製など洋服を作る現場全体の平均的なクオリティはかなり下がっていると思います。

そりゃそうです。

だって工場さんはどんどん廃業するし、後継者もいないし、そのわりには国産というだけでわっりとちやほやされてしまう部分もある。

これではなかなか技術や意識は向上しないのかなと思います。

もちろん国内にもめちゃくちゃ良い仕事をする工場さんはまだまだあります。

けれども、業界以外の人が想像するよりもわりと速いペースで減っているのが正直なところだと思います。

手前味噌なことを言ってしまいますが、当社では自分たち自身で日々新しいアイデアを出し合って自社の設備を使って自分の手で素材を作りこんでいるし、生地の編立や縫製工場さんもいろんなところとお付き合いした中で、この工場さんになら安心して任せられるということろにお願いしています。

言い換えれば、仕事に対する取り組み方や品質に対して「これ以上お付き合いできないな」と感じてお仕事を出せなくなった工場さんがこれまでに何軒かあるということです。

これについては仕事の相性もありますので、うちがすべて正しいというわけではないことは承知しています。

しかし、ネームの付け忘れがあったり縫い目がまっすぐじゃなかったり、パーツが裏表逆についていたり、すぐやりますと言って数週間放置したり、とにかくいろんなことを経験してきたうえで、あえて偉そうな言い方をすればお付き合いできるところを見定めてきました。

そうしないと自分たちのブランドが守れないからです。

そのうえで今回は中国のニット工場さんに依頼して作ってもらったということです。

ちなみに1枚目のサンプルは依頼してからたった数日で上がってきました。

そして出来上がってきたサンプルに修正が必要なところが1~2か所しかなかったです。

最初の1枚目から完成度80%を超えてました。

これはこの工場さんがうちの糸に慣れているということや、この工場さんの設備などについて我々がある程度理解できていることも大きな要因だろうと思います。

その意味でもやはり物のクオリティはチーム全体で生み出しているのだなと感じます。

お互いの理解が深いから良いものができる。

もちろんこの中国の工場さんの技術がしっかりしているというのがそもそもあります。

そのうえでお互いの得手不得手を理解しあっているからこそ出せるクオリティがあるということです。

そんなわけで、私たちはどこで作るかということではなく誰と作るかを重視していきたいと思います。

もっと言うと「誰のために作るか」ということが最初にあって、そのために誰と何を作るかというのがあるわけです。

色々と書きましたが、2025年もとにかくより良いものを皆さんにお届けできるよう努めてまいりたいと思います。

よろしくお願いします!

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