染色のお話の続き。最近なぜか度々質問を受けるカチオン化綿のこと。

これまた最近良く聞かれる質問で、「カチオン化綿を使うと何でメランジに染められるのですか」というのがあります。

染色の話になると化学の要素がいっぱい出てきて話が急に分かりにくくなります。

仕事のミーティングのときにも出来るだけ簡単に話すように心がけていますが、自分自身きっちりと理解できていないことも多く、話しているうちに迷宮入りすることもしばしばです。

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糸の染色について時々質問を受けるので、ちょこっと書いておきます。

衣料用途の繊維にはいろんな種類があります。

天然繊維と呼ばれる綿や麻、羊毛、絹などに加えて、合成繊維にはポリエステル、ナイロン、アクリルなどが有り、再生繊維にはレーヨンやトリアセテートなどがあります。

それぞれの繊維を染めるための染料や染色方法は違っていて、その違いによって糸の発色に色んなアレンジを加えたり出来る反面、色んなトラブルが発生したりします。 “糸の染色について時々質問を受けるので、ちょこっと書いておきます。” の続きを読む

SAFILIN(サフィラン)社製フレンチリネンのストック販売をスタートします。

以前こちらのブログでも書きましたが、サフィラン社のフレンチリネンをストック販売することに決めまして、ようやく販促用の資料が完成しましたのでこちらでもお知らせいたします。

品番 : SAFILIN(サフィラン)
番手 : 2/26NM
混率 : 100%Linen (FrenchLinen)
ストックカラー : 28色

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糸の企画・設計をするということ。糸屋の担っている役割について。

唐突ですが糸を購入されたことはありますでしょうか。

一般の方が糸を購入する時は大抵手芸店に行かれるか、インターネットで探されるのかと思います。

手芸店に置かれている糸を作っているのは誰かといえばもちろん紡績メーカー、撚糸工場、染色工場などの各加工場です。

けれども、それらの工場の人たちが完成品の糸まで全ての設計をするわけではありません。 “糸の企画・設計をするということ。糸屋の担っている役割について。” の続きを読む

斜行を止める具体的な方法について。撚糸回数計算についての略式モデル。

前回糸の斜行を止めることがニット製品の型崩れを防ぐことに必要であることを書きました。

そしてそのために必要なことは根気強く試験するということだと述べました。

とはいえ、闇雲に試験をしていては効率も悪く作業量も膨大になってしまうので、糸の撚りバランスを合わせるための基本的な考え方を元に最初のサンプルを作成し、出来るだけ試験の回数が少なくなるようにします。

今回はやや専門的なお話になりますので、分かりにくい内容になってしまうことをご容赦ください。

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