糸の企画・設計をするということ。糸屋の担っている役割について。

唐突ですが糸を購入されたことはありますでしょうか。

一般の方が糸を購入する時は大抵手芸店に行かれるか、インターネットで探されるのかと思います。

手芸店に置かれている糸を作っているのは誰かといえばもちろん紡績メーカー、撚糸工場、染色工場などの各加工場です。

けれども、それらの工場の人たちが完成品の糸まで全ての設計をするわけではありません。 “糸の企画・設計をするということ。糸屋の担っている役割について。” の続きを読む

新商品はコットンリネンのビンテージ風素材です。

私事ですが、先日8/1に長男が誕生し、昨日8/6に15年一緒に過ごしたワンコが亡くなりました。

出会いと別れが一時に集中したことで我ながら少しパニックになってしまいましたが、こんな時こそお仕事に集中ということでまたブログを更新したいと思います。

今作っている新しい商品のご紹介。

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斜行を止める具体的な方法について。撚糸回数計算についての略式モデル。

前回糸の斜行を止めることがニット製品の型崩れを防ぐことに必要であることを書きました。

そしてそのために必要なことは根気強く試験するということだと述べました。

とはいえ、闇雲に試験をしていては効率も悪く作業量も膨大になってしまうので、糸の撚りバランスを合わせるための基本的な考え方を元に最初のサンプルを作成し、出来るだけ試験の回数が少なくなるようにします。

今回はやや専門的なお話になりますので、分かりにくい内容になってしまうことをご容赦ください。

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ニット製品の斜行を止めるということは、糸の撚りバランスを合わせるということです。

ニットというと編み物のことですが、世の中意外と色んなものが編み物で出来ています。

セーターやカーディガンはもちろん、Tシャツやスウェットなどの生地、靴下やストッキングなんかも編み物です。

ぬいぐるみもニット生地で出来ている物が多いですし、実は自動車のシートやスーツケースの表面などにもニットの生地が使われています。

それらの中から今回はセーターやシャツなど衣類に使われるニット糸についてお話したいと思います。 “ニット製品の斜行を止めるということは、糸の撚りバランスを合わせるということです。” の続きを読む

当社ではギマ糸を取り扱っておりまして、それで生地を作っていたりもします。

当社は主にセーター用の糸を扱っています。

セーター用の糸というと人によっては手芸店に売られている手編み用の糸を想像されるかもしれません。

それに近い糸もありますが、当社の糸はどちらかというともう少し細くて形状もシンプルなものが多いです。

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