撚りを甘くすると柔らかい糸になるのですが。。。

先日とあるアパレル企業の生産管理の方から、「御社のリネン糸にもっとふくらみが欲しいので撚りを甘くして欲しいのですが、出来ますか?」というお問い合わせを頂きました。

答えは明確で「出来ますが、それをやると製品が斜行します」ということになります。

実際にそうお答えしたところ、「以前別の糸屋さんにお願いしたときは、撚りを甘くする対応をしてもらったんですが。。。」という反応でした。

これはおそらく、その糸屋さんが斜行のことを無視して糸を作ったのではなくて、ウールの紡毛糸などでそういった対応をされたのだろうと思い、そのようにご説明した結果きちんと納得していただけました。

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ここで今一度基本的なお話。撚りバランスをピタッと合わせないとニット製品が歪みます。

ここ最近、取引先の方や友人関係だけでなく仕事でお付き合いのある法律関係や金融機関の方などからも「ブログ読んでますよ」というお声を頂くことが続き、その中には初対面の人もいたりして、世の中は広いような狭いような不思議な気持ちになりました。

不特定多数の人に向けて公開している文章である以上、顔見知り以外の人に読んで頂くこともあるわけで、こういった機会があるのも当然といえば当然なのかもしれません。

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事業承継という課題について、後継者不足ということ以外の大きな問題。

国内の様々な産業分野で事業承継の問題が頻繁に取り上げられています。

事業承継とは簡単に言うと会社の経営を次世代の人間に引き継ぐことで、何が問題になっているかというと、引き継ぐ人間つまり後継者がいないということです。

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ファンシーヤーンの作り方の基本中の基本。

関西地方も日中から少し肌寒くなってきまして、いよいよ冬も近づいてきたかなと感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

つい先日、とある取引先の若者(男前)から「最近のエップヤーンのブログは内容が硬くシリアスすぎる。以前はもっと砕けた雰囲気で気軽に読めたのに。」というご意見を頂きましたので、今回は初心に帰って糸作りの基本のお話を書きたいと思います。

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持続可能性という言葉はこれからもっと大事になってくると思います。

当社は設立以来ずっと春夏向けのニット糸を中心に販売してきました。

中でも天然素材といわれるコットンやリネンの取り扱いが圧倒的に多く、それらの素材背景や製造工程などについて私自身、実務経験を通じてそれなりに学んできたつもりです。

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