コットンリネンの新商品を試作中です。
今のところ展開色とベースのデザインまでは確定していて、これから各サイズのグレーディングを進めていく段階です。
発売はおそらく7月中になるかと思います。
品番はHOFI-012 コットンリネン モンスターオンスTシャツ。
名前の通りコットンとリネンを両方使用した複合素材のTシャツです。
繊維の素材を複合させるやり方にもいろいろあって、原料のいわゆるワタの段階で混ぜる方法を「混紡(こんぼう)」、コットン糸とリネン糸を撚りあわせる方法を「交撚(こうねん)」、コットン糸とリネン糸を組み合わせて編む方法を「交編(こうへん)」と呼び分けています。
今回の生地は交編で素材を複合させています。
この交編のやり方にもボーダーや引き揃え、裏毛やインレーなどこれまた色々とあって面白い分野なんですが、今回は様々な方法がある中からプレーティングという編み方を採用しました。
プレーティング編みの仕組みは比較的簡単で、生地の外側がリネンで内側がコットンになるように糸を内外に並べて編んでいます。
なぜこのような生地にしたのかということも含めて、商品の詳しい話は近々noteの方に書きたいと思っているので今回は割愛します。
結果的にTシャツの外観はリネン100%のように見えながら、肌ざわりとしてはコットンになるという美味しいとこ取りの理想的な1枚が出来上がります。
外側はリネン100%なので自然な光沢があって肌触りはサラッとしていて滑らか、多少ドレープ感もあります。
簡単に言うとややドレスよりで大人な印象のTシャツですね。
シルエットはあくまでもシンプルで、襟のデザインや型紙は基本的にうちの定番であるHOFI-008という品番と同じになっています。
脇から裾にかけてやや絞り気味のシルエットにしてあるので着ると痩せて見えるのと、肩周りがゆったりしていて楽に着れるのがポイントです。
さてこの品番、リネンコットン モンスターオンスTシャツという品名です。
モンスターオンスと言うのは当ブランドで使用しているオリジナルの言葉で、ヘビーオンスの上のそのまた上くらいの厚みを持った怪物級の生地厚のシリーズであることを意味しています。
この生地はというと、なんと14オンス近い重さです。
試作の段階ではもっと重かったのですが、少し軽くしてなおこの重さ。
ちなみにMサイズ1着あたり405gなので、重さだけならスウェットと違わないほどですね。
けれども先に書いたように動きやすいデザインにしてあるので、実際に着てみると驚くほど重さを感じません。
重厚な生地を使うことで何度洗ってもヘタらない頑丈さを維持しつつ、リネン特有の上質な印象を持つ大人のTシャツに仕上がっています。
これから本生産用の生地を作成して6月に縫製。
これまた自信作なので、皆様にお披露目するのが今から楽しみで仕方がありません。
このブログでも少しずつ紹介している別品番、コットン100%のモンスターオンスTシャツについてはクラウドファンディングでの発売を考えておりますが、こちらのコットンリネンは従来と同じ販路で発売いたします。
また本生産の完成が近づいてきたらこちらでもお知らせしたいと思います。