最近作った商品をご紹介いたします。
まずは来シーズン当社で力を入れて販売しようと考えている樹脂加工糸GAUSSの撚糸アレンジ品。
品番: MALACCA(マラッカ)
番手: 1/5.7nm
混率: 67%Cotton 33%Silk
空紡コットンに樹脂コーティングを施したドライでシャリ感のある糸GAUSSにカラーネップのシルクトップを撚糸しました。
肌ざわりをどう表現したものか言葉に迷いますが、「サクッとした肌ざわり」という感じでしょうか。。。
編地をなでるとサラサラなんですが、シルクネップの粒が肌に当たって表面のでこぼこした感じもある。
ウェハースを食べたときのようなサクッというかカシュッというか、なんだかそんな感じのイメージです。
番手はやや太めの1/5.7NM、5ゲージや7ゲージが適合ゲージです。
GAUSSをベースにしているので軽さがあるのも特徴です。
なぜ軽いのかということについてのご説明は先日このブログにアップした別の記事をご参照ください。
当社の新商品「GAUSS」で編んだニットが軽く仕上がる理由。
3本の糸で構成されているので、最大3配色の撚糸杢が作成可能です。
カラーカードには42色の提案カラーをご用意しておりまして、そのうち24色はコットンとシルクを近い色で組み合わせており、残り18色は異なる色相の色を合わせた構成にしております。
1行でお伝えするとしたら、
軽くてボリュームのあるコットンシルクをカラフルに展開した新商品です。
といったところでしょうか。
そして今回はもうひとつあります。
ガス焼きシルケットのコーマ糸とリネンを組み合わせた多本撚りの糸です。
品番: ZIRCONIA(ジルコニア)
番手: 1/5.2nm
混率: 57%Cotton 43%Linen
糸番手が1/5.2nmなので、こちらも5ゲージや7ゲージが適合ゲージでしょうか。
ガス焼きというのは糸表面の毛羽をガスの炎で焼き飛ばすという読んで字のごとくの加工方法で、肌ざわりが少しドライになって微妙な光沢が出ます。
そこにシルケット加工という糸に光沢を与える加工をプラスすると、綿糸がまるでシルクのようにピカピカになります。
シルクみたいになるからシルケット加工と名づけられたわけですが、このシルケットという言葉は造語でいわゆる和製英語です。
それはともかく、光沢があってさらっとした風合いのコットンなので、同じくドライで光沢もあるリネンとの相性がとても良いです。
このコットンとリネンを合計9本(コットンが元々双糸なので、正確には15本)組み合わせて撚糸するので出来上がった糸は均一になり、編地はとてもクリアで綺麗になります。
コード撚りという方法で一度右回転に撚りあわせたコットンとリネンを更に3本束ねて左回転に撚るので、糸にコシが出て編地はシャキッとします。
ガス焼きシルケットコットンもリネンも糸表面の毛羽が少ないので、肌ざわりはとても滑らかです。
カラーカードは18色。
コットンとリネンを近似色で撚糸してソリッドに近づけた12色はとてもシャープな印象に、色相の異なる色を組み合わせた杢調の色はメランジ風のカラフルな印象に、同じ品番でも色の組み合わせでガラッと表情が変わります。
こちらの商品を1行でお伝えするとしたら、
クリアな艶があってサラッとした肌ざわりの上質感たっぷりコットンリネンです。
2本番ともいつでもサンプル発送可能ですよ。
よろしくお願いします!