ようやく日中の気温も上がってきて春らしくなってまいりました。
世の中はコロナウイルス関連の物騒な話ばかりですが、季節の変わり目を楽しむくらいの心の余裕を持っていたいものです。
毎年この時期に来期向けの春物を試作し始めており、今年もすでに色々とよい感じのものが出来つつあるのでここでご紹介したいと思います。
まずはコットンリネンの強撚糸。
品番: HAZEL(ヘーゼル)
番手: 1/21NM
混率: 56%Linen 44%Cotton
もともと清涼感のあるウエットスパンのリネンに強撚コットンを撚り合わせることで、シャリシャリでドライな肌ざわりに仕上げました。
リネンの糸は伸縮性が弱いためシワになったり袖口が伸びやすかったりしますが、強撚コットンとあわせることでそれが解消されます。
編み目は適度にブレてブークレー調のシボ感が出ます。
カラーカードは作成中で12~15色展開になる予定です。
次はコットンのナチュラルストレッチ糸。
品番: GIN(ジン)
番手: 2/50NM(GIN-30)、2/70NM(GIN-40)
混率: 100%Cotton
特殊な撚糸方法で糸に伸縮性を与えたコットン100%の糸です。
ストレッチ性がある衣服は着心地もよく型崩れもしにくいです。
一般的な伸縮糸はポリウレタンやポリエステルなどの合成繊維を含んでいますが、この糸はコットンだけで作られているのでピリングも無くとても丈夫で長持ちします。
この商品も強撚糸をベースに作られているので肌ざわりはサラサラで春夏物のニットに最適です。
カラーは15色で既にカラーカード作成済みです。
最後はリネンシルク
品番: REGULUS(レグルス)
番手: 1/23NM
混率: 63%Linen 37%Silk
リネンとシルクを撚糸で組み合わせました。
リネンはHAZELに試用したものと同じく一等亜麻を原料にウエットスピニングで紡績されており、毛羽も少なくツヤがあってサラッとした風合いです。
シルクはスパンシルクといわれる柔らかで光沢のあるものを試用しています。
ひとことで言うと超贅沢素材です。(笑)
お値段はそれなりに高いですが、柔らかくてサラッとしていて光沢もあって、リネンとシルク両方の魅力を備えた逸品です。
正直なところこの手の高級素材は下手なウンチクをこねくり回すよりも手にとって見ていただいたほうが早いです。
美しいです。
こちらも12色程度のカラーカードを作成予定です。
ということで、来期に向けて色々作っている中から一部ご紹介いたしました。
本当はもっと色々とご用意しているのですが、諸事情あってまだお披露目出来ないものが多く、今日のところはこの3点です。