今年の2月に購入した中古の靴下編み機が動き始めまして、ようやく色々出来上がってきました。
今回靴下の編み機を購入したのは、今までお世話になっていた靴下工場さんが廃業されるに当たり、少しでも当社でその歴史を引き継げないものかという動機からでした。
なので、当初は自社に残っている売れ残りの糸を使ってお客様へのノベルティ用に靴下が作れたらよいかな、くらいのつもりでいました。
けれども、実際に機械の整備を終えて早速自社の糸で試作をしてみた靴下の履き心地がとても良い。
売れ残りの糸といっても元々は横編みニット用途がメインなので、靴下に使う糸に対してそもそもクオリティが高く、それが履き心地にしっかり反映される。
これは是非色んな人に履いてもらいたい!ということで急遽ブランド化して販売する事にしました。
ブランド名は「×HOFI」。
カケルホーフィーと読んでください。
HOFIというのはHigashi Osaka Fiber Instituteの頭文字を並べたもので、すなわち東大阪繊維研究所のことです。
「東大阪繊維研究所」というブランドはあくまでもTシャツのブランドとして運営していきたいので、Tシャツ以外のものについては東大阪繊維研究所に別の要素を掛け算しているという意味をこめて×HOFI(カケルホーフィー)という名前にしてみました。
写真にアップしているとおり、靴下の足底にプリントしてあるのがロゴマークのデザインです。
なにせ機械が好きなもので、×の文字についてはプラスアプセットボルトの頭をイメージしたロゴにしてます。(笑)
当面は売れ残りの糸、いわゆる残糸と呼ばれるものを主に使って作っていこうと思っています。
売れ残りといっても、紡績メーカーさんが廃番にしてしまったために継続生産が出来なくなってしまった糸とか、当社で似たような別品番を販売するに当たり廃番にした糸など、糸そのものに問題は無くて品質以外の事情で残ってしまっている糸なので、靴下としての履き心地は凄く良いですよ!
せっかく残った糸を使うので、価格も1足あたり¥600~¥700程度で販売できたらと考えています。
それでも3足¥1,000とかの靴下に比べればかなり高いじゃないか!とおっしゃる方もおられるとは思いますが、安い糸を使って海外生産で何万足も作らないとあんな値段にならないんです。
糸のコストを原価の半値くらいで計算して普通に作っても、諸事情あってこのくらいの価格にはなってしまうんですよ。
これだから日本の繊維産業は勝てないんやなぁ、、、と暗い気持ちになってしまいそうですが、今はそういうことを考えないようにしましょう。(笑)
今現在5型ほど作成中で、出来上がったものから順次東大阪繊維研究所のオンラインストアなどで販売開始していこうかと思っています。
ことさらにサスティナビリティ云々を言うつもりは無いですが、とにかく物を無駄にせずに使い切るということは大事なことだと思うので、こんな風に売れ残りの糸を活用するアイデアを色々と考えていこうと思ってます。