いきなりですが、染色機のイラストを描いてみました。
タイトルの通り今回は色褪せたTシャツを染め直してみてはいかがでしょうか?というご提案をしたく、その資料のためにこの絵を描いてみた次第です。
東大阪繊維研究所はTシャツの頑丈さに自信を持っています。
けれども色だけはどうしても洗濯を繰り返すうちに褪せていきます。
この色落ちをエイジングとして楽しんでもらえれば嬉しい限りです。
しかし、ここで少し視点を変えて製品を染め直して新しい色で着るというのもこれまた楽しいんじゃないかというご提案をしたいと思います。
実はわが町東大阪にアパレル製品を染めておられる「福井プレス」さんという染色工場があり、個人客向けに衣類を染める「染め直し屋」というサービスを行っておられます。
染め直し屋さんのサイトでは古くなって色褪せた服が綺麗に生まれ変わる様子が多数紹介されており、見ているだけでもワクワクします。
私自身は福井プレスさんのことを以前からなんとなく存じ上げていたのですが、糸売りや生地売りの仕事ではこれまで接点がありませんでした。
けれども、福井プレスさんが私たちのインスタグラムをフォローしてくださったのをきっかけにインターネットで検索してみたらめっちゃご近所だとわかり、これも何かのご縁と昨年末にご挨拶を兼ねて電話をかけてみました。
その電話で福井プレスさんの方でも東大阪繊維研究所のことをご存知でいつか何か一緒に出来たらと考えていただいていたとのことをお聞かせいただき、その電話の翌日早速ご訪問し「染め直し屋」というサービスの話を聞かせていただいたことで今回のご提案にいたりました。
そんなわけで、まずは早速私の私物を染め直してもらったのでご紹介したいと思います。
品番はHOFI-008 Silver Mサイズで、着用回数は約40回。
新品と並べて比較した画像がこちら。
向かって右の色の薄い方が私の私物です。
裾や袖に縫いのホツレなどもなく状態は悪くないですが、色はかなり落ちて襟の首が当たる箇所はかなり黄ばんでますね。
これをやや濃い目のグレーに染め直してもらいました。
それがこちら。とても綺麗に染まってます。
着用済みの衣類には皮脂汚れなどが付着している影響で均一なソリッドカラーにはならないですが、あせた色が濃く染まることでTシャツがシャキッとした印象になります。
襟の黄ばみも目立たなくなり、高温で炊き込んであるのでやや広がっていた襟もキュッと引き締まりました。
縫い糸はポリエステルなのでステッチ部分のシルバーはそのまま残ります。
染め上がり直後なので生地はかなり硬くなってますが、これは一度洗濯して柔軟剤で仕上げれば柔らかくなります。
何よりも色が変わることでまた新鮮な気分で着ることができますよね。
今後発売するうちの製品には染め直しクーポンをお付けしようと思ってます。
クーポンは初回が¥300引きで、それ以降1回につき1枚ずつ番号順に使うことができます。
染め直したいTシャツと一緒にこのクーポンを福井プレスさんに送ると、使用した金額のところに利用済みの判子を押して出来上がりの衣類と一緒に送り戻してくれます。
色落ちを楽しむも良し、色変化を楽しむもよし。
私たちのTシャツを育ててもらう一つの方法として、新しい色に染め直してみるのも楽しいですよ!というご提案です。
よろしくお願いします。