コーヒー豆のカスで染めるTシャツ!-廃棄物を利用するSDGsな取り組み-

「SDGs」という言葉はすでに世間に定着したという認識でよいのでしょうか?

そんな言葉知らんわ。。。という方のためにご説明しておきますと、まず「SDGs」は「エスディージーズ」と読みます。

Sustainable Development Goalsの略で日本語に訳すと「持続可能な開発目標」のことです。

持続可能な世界を目指していろんな目標を定めて、世界のみんなで取り組んでいきましょうということですね。

貧困をなくそうとか、ジェンダー平等を実現しようとか、気候変動に対策を取ろうとか、17個の大きな目標が定められていて、各目標に対して細かな項目が設定されています。

その中の12番目「つくる責任、つかう責任」という目標の5項目目にごみを減らしたり再利用しようというのがあります。

ということで、

今回はSDGsの12番目に該当する取り組みとして、廃棄物である「コーヒーかす」から色素を抽出してTシャツを染めました。

実際に染めてくれたのは当社と同じ東大阪市の企業「福井プレス」さんです。

福井プレスさんでは以前からこのコーヒーかすを利用した染色に取り組まれていて、すでに蜜蝋ラップなどいくつかの商品開発をされています。(ちなみに今回使用しているコーヒーかすもまた同じく、東大阪市内のとあるカフェから出たものを使用しています。)

その技術で東大阪繊維研究所のTシャツを染めてもらったというわけです。

ベースの品番はHOFI-019 インド超長綿 シームポケットTシャツ。

超長綿を使った7.5オンスの柔らかな生地を使い、リラックス感を重視したシルエットに仕上げた一枚です。

実際の商品はこちら。

写真1~4枚目はアルミで媒染したもので、5~8枚目は鉄で媒染したものです。

媒染は「ばいせん」と読みますがコーヒー豆の焙煎とは関係ありません。

媒介して染色するから媒染です。

本来植物性繊維のコットンと植物から抽出した色素は同じアニオン電荷を持っているので染着力が弱くほとんど染まりません。

そこで金属のイオンを媒介にして色素と繊維を染着させようというのが媒染の考え方です。

面白いのはその時に使用する金属によって発色の仕方が異なるということです。

コーヒー染めの場合アルミで媒介するとブラウンに発色し、鉄で媒介するとグリーンがかった色に発色します。

そして媒染の場合、色もさることながらさらに特徴的なのは匂いです。

アルミ媒染の方はすこし香ばしい匂いで、鉄媒染の方はまんま鉄の匂いがします。

この鉄の方の匂いがかなりきついので、出来れば着る前に一度お洗濯してもらった方が良いと思います。

というわけで、

東大阪繊維研究所のTシャツを東大阪市で出たコーヒーかすで東大阪市の染工場さんが染めるというメイドイン東大阪にしてSDGsな取り組みのTシャツです。

よろしくお願いします!

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