極厚生地なのに動きやすい!「HOFI-020 モンスターオンス リブヘムロングT」にはこんな糸が使われてますよ、という話。

前回、前々回に引き続き今回の投稿でもまた先月末に発売した新商品「HOFI-020 モンスターオンス リブヘムロングT」についてご説明したいと思います。

今回は使用している素材について。

東大阪繊維研究所を運営しております当社「エップヤーン有限会社」は糸屋で主にリネンとコットンを主力に取り扱っており、糸を安定させてニット製品のゆがみを抑える「ゼロトルク®撚糸」という技術で高い品質のニット糸をご提供しております。

もちろん東大阪繊維研究所のTシャツに使用している糸も全てこの「ゼロトルク®撚糸」で加工しており、着用と洗濯を繰り返してもヘタらない頑丈なTシャツに仕上げてます。

しかし、いくら頑丈であっても肌触りや見た目が良くなければ意味がないということで、そもそもの原材料も出来る限り高品質なものを使用するようにしています。

今回のコットンはインド産の超長綿「DCH(Dharwad Cotton Hybrid)」を使用しています。

超長綿とは何ぞや?という方は私が以前noteの方に書いたこちらの記事を読んでみて下さい。

さらにこの超長綿は100%オーガニックコットンです。

オーガニックだから肌触りが良いとかそういうわけではないんですが、コットン栽培に携わる農家の人たちのことを考えてオーガニックコットンを選びました。

それについても以前書いた記事がありますのでそちらをご覧ください。

このオーガニックコットンのDCH、自然な光沢があって滑らかな肌触りで適度にサラサラ感もあるという優れものです。

この上質なコットンを、精紡交撚という方式で紡績しております。

精紡交撚(せいぼうこうねん)というのは1本の糸を紡績するためには1本の粗糸があればよいところを、あえて半分の太さの細い粗糸(糸になる直前の材料)を2本合わせて1本の糸に紡績する方式のことで、均一で綺麗な糸を作ることが出来ます。

もともとは1本の糸に2種類の素材(コットンとポリエステルなど)を組み込むために活用されていた技術ですが、コットンとコットンを合わせることで均一で質の高い糸を紡績できるという利点があり、綺麗な商品を作りたいときにはこの方法をよく採用します。

さらにこの糸には毛羽を抑える「コンパクトスピニング」という技術も加えています。

「コンパクトスピニング」というのは紡績の最終工程において空気の力で糸表面の毛羽を糸の芯の方向に吸引しながら撚りを加えていくという紡績方法で、細かい毛羽を糸の中にねじ込むことで糸表面をクリアにすることで生地に自然な光沢が生まれて肌触りも滑らかになります。

上記を簡潔にまとめるとこんな感じになります。

柔らかかつサラサラのインド産超長綿「DCH」を使用
原綿は100%オーガニック
精紡交撚で均一に仕上げた糸だから生地が綺麗
コンパクトスピニングで仕上げているので肌触りが滑らか
その糸をゼロトルク®撚糸で仕上げているのでとても頑丈

ということで、まるで全部乗せみたいに素敵な要素がてんこ盛りの糸を使って、しかもその3子撚りと双糸を表裏でプレーティングした12オンスの生地に仕上げているという、めちゃくちゃ贅沢な生地が使われているわけです。

自分で言うのもなんですが、こんな贅沢な服なかなかないですよ、ほんとに。

おかげさまでうちのオンラインストアではすでにブラウンレッドのSサイズが売り切れになってしまいましたが、それ以外の色やサイズはまだ全部ありますのでぜひお早めにお買い求めください。

よろしくお願いします!

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