3月もあと1週間を切って、いよいよ春ですね!
半袖Tシャツの時期がやってきます。
東大阪繊維研究所ではこの春に向けていくつか新商品を発売していく予定です。
すでに2月に10オンスの白Tシャツ「HOFI-027 REBOOT VINTAGE code01」をリリースしまして、昨日は「HOFI-019 インド超長綿シームポケットTシャツ」のピンクをごく少量追加しました。
それに続きまして今日から新たに発売になったのがこちら「HOFI-021 オーガニック超長綿タック襟Tシャツ」のグレー杢とネイビー杢の2色です。
どうですか?一見すると単なるグレーとネイビーに見えますよね?
しかし違うのです。
拡大した写真を見てください。
よく見るとそれぞれ霜降り調のミックスカラーになってるのがお分かりいただけますでしょうか?
メランジとかメランジェ、メランジュなど発音の仕方は様々ですが、フランスの語のmélangeを訳した「混ざり合った」カラーになっているんです。
それぞれの配色は、グレー=ホワイト+シルバーグレー+ミディアムグレー、ネイビー=ブラック+黒味のネイビー+青味のネイビーという組み合わせになっています。
最初に糸を別々のカラーに染めて後から撚り合わせることで色を混ぜているのです。
この作り方のことを「杢撚り(もくより)」と呼びます。
漢字辞典オンラインによると杢というのは「もく。大工。木造の家などの建築や修理をする職人。」という意味になっていますが、繊維の業界では複数の色を撚り合わせたり混ぜ合わせて霜降り調にしたカラーの意味で使われています。
建築などの業界では木目調の意味で杢という言葉を使う場合があるようですね。
細かい話はともかく、糸においては複数の色を掛け合わせて作る霜降り調のカラーが杢だと思ってもらえれば良いかと思います。
なので今回の色名は「グレー杢」と「ネイビー杢」にしました。
杢撚りにすることでナチュラルで奥行きのある深い色合いを出すことができるので、今回うちの定番アイテムに新しい色の表現を取り入れたくてこの方法を採用してみました。
もちろんこの方法で色を混ぜる時も、Tシャツの歪みを止めるゼロトルク撚糸で加工するので何度洗ってもへたらない頑丈なTシャツに仕上がってます。
実際着用してみた印象としては同品番の単一色のものよりも生地が肉厚に感じます。
生地のオンス数は8.5で単一色のものと変わらないのですが糸が若干膨らんでいる分そうなっているんだと思います。
とても微妙な差なのでこの違いについてご興味のある方は実際に店舗に来ていただいて触り比べてみると面白いかもしれません。
サイズ展開と価格は単一色と同じSS~4Lの7サイズで税込¥9,350です。
実際は通常のものよりも作りの手間や糸のロスも多くコストは若干高いんですが、そこは糸屋が一から作るTシャツなので段取りを計算しまくって手間もロスもそれぞれ最小限に抑えることで販売価格を同じにしました。
その意味ではほんの少しだけこのメランジカラーの方がお買い得かもですね。笑
すでにオンラインストアには掲載されていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
よろしくお願いします!