また2年かかりました。。。
ようやく完成しました。。。
とりあえず見てやってください。
HOFI-025 ペルー超長綿モンスターオンスブルゾン
カラー:チャコールネイビー、グレイストーン、インクブルー、スティール
サイズ:M,L
価格:税込¥59,400
いやはや、このアイテムもまた完成までの道のりはとても長かったです。
極厚13.5オンスの生地で作るモンスターTシャツとしてクラウドファンディングで多くの方にご支援いただいたHOFI-013ペルー超長綿モンスターオンスTシャツを発売した後、皆さんから
「こんなに分厚い生地なんだから長袖にするべきではないか」
「この生地でジャケットがあればほしい」
「この生地ならパンツにも良いのでは?」
など多くのご意見をいただきました。
そのお声をもとにHOFI-013をさらに超越するモンスターな1枚を作れないかと検討し、極厚で超頑丈な生地を生かしたワークっぽいブルゾンを作ろうじゃないかという企画がスタートしたのが2022年の夏の終わりごろのことでした。
そこからデザインコンセプトをまとめて生地を仕込むべく糸づくりをスタートしたのが2022年11月。
最初のサンプルが出来上がってきたのが2023年の5月。
そして今回の発売が2024年の9月。
まさに2年がかりのプロジェクトになりました。
せっかく作るのであればとにかくスペシャルなものにせねばならん!と意気込んでスタートしたので最初からいきなりマニアックなことに取り組みました。
より深みのある色作りです。
今回採用している4色のうちチャコールネイビーとグレイストーンの2色は実はそれぞれが2色の糸の組み合わせによって作られています。
チャコールネイビーはそのままチャコールとネイビーを撚り合わせていて、グレイストーンは淡いグレーと淡いベージュを合わせたいわゆるグレージュのトーンに仕上がっています。
モンスターオンスをただ分厚い生地として世に出すのではなく、我々のモノづくりの極みとして出すためには色の深みも追及せねばということでもともとメランジトーンになっている糸をさらに2色ミックスする方法でこの2色を作りました。
それに対してインクブルーとスティールは逆に色そのものがクリアで力強かったので単一色で表現することを選びました。
生地が出来上がって最初に作ったサンプルは実はジップアップではなくボタンで閉じるタイプでした。
これはこれでカッコ良かったのですが、ニットパーツにボタンを付けると強度が下がるという点と、よりシャープなデザインにする方が大人っぽくて良いのでは?ということで大幅にデザインを修正することにしました。
そこからあれやこれやと手直しを加えてようやく次のサンプルが出来上がったのがその4か月後の2023年9月。
この時点でほぼ今の形にたどり着いてますね。
これ実は前開きの部分がジップになっただけではないのです。
袖の縫い付けのラインがいわゆるラグランスリーブの仕様になっているのですが、ここのラインを大幅に修正しております。
これによって腕の可動域が改善して胸周りの生地のだぶつきもなくなり、見た目もスッキリとしてよりシャープな印象になっています。
ボディーをシャープにした反面、腕パーツの生地のボリュームを出すことでブルゾンらしいごつごつした感じもプラスしてみました。
スマートさと男っぽさのバランスがこのブルゾンの大人感を演出しているというわけです。
ここからさらに微妙な修正を加えて本生産をスタートしたのが2024年の初頭のことでした。
そしてある程度本生産が進んできた春先に「このブルゾンをさらに力強いものにするためにレザーのネームを付けたい!」と思い、東大阪繊維研究所のご近所さんでブルハイドレザーのバッグブランドKIGOを運営されている金魚製鞄さんにご相談したところ快諾をいただきネームを作ってもらいました。
それがこれです。
このネームも最初はもう少し大きめだったのですが、いろいろなバランスを考えて微調整した結果この形になりました。
ちなみにこのネームはブルハイドレザーではなく通常の革を使用してもらっています。
牡牛の革であるブルハイドレザーは洗濯に向かないので、洗えるレザーにしてもらいました。
そのネーム付け等がすべて終わったのがこの8月でようやく今月発売出来る運びとなった次第です。
アイテムの開発スタート時にコンセプトにしたのが「クラフトマンズブルゾン」というワードでした。
これは作業着として着るという意味よりは職人に対する憧れを投影することに重きを置いたコンセプトだったのですが、ポケットなどの収納が沢山ついているのはやっぱりカッコいいよな~と思ってデザインしました。
モンスターオンスの生地が頑丈でかなり重量のあるものを入れてもポケットが伸びないという点を生かすためにポケットを多くしたというのもあります。
ちなみにHOFI-013に両脇ポケットを付けたのも同じ理由からでした。
ポケットだけでなくペンを引っかけるパーツなど、いろいろと便利な機能がもりだくさんです。
このように、多数の収納が付いたことでかなりデザイン過多になっているように思われがちなのですが、これらのパーツすべてを同一の素材で作成することで全体感としては非常にモノラルでシンプルな印象を与える仕上がりになっています。
すべてのパーツを同じ糸で作ることができるのは当社が自社で糸を作っているからだというのは言うまでもありません。
極厚13.5オンスのモンスターオンス生地をワーク感満載でデザインし、それらを単一素材単一カラーでミニマルに仕上げる。
東大阪繊維研究所のクラフトマンシップを存分に感じていただけるまさに大人のブルゾンです。
この冬はぜひこれを着てカッコいい大人の気分を楽しんでください。
よろしくお願いします!