Tシャツがまず一型出来上がりまして、来週辺りからテスト的に販売をスタートしたいと思っています。
以前からこちらでもチラチラとご紹介しておりますペルー超長綿のやつです。
それに合わせてウェブサイトもオープンいたしますので、その際にはこちらでも宣伝したいと思っております。
いざ販売となると値札、出荷用の梱包資材、お買い上げいただいた方へのメッセージカードなど、諸々の備品が必要になります。
色んな方にアドバイスをいただきながら進めている新規ブランド開業の準備ですが、なにせ初めてのことばかりでおぼつかないことが多く、行き当たりばったりの部分を多分に抱えながらどうにかこうにかやっております。
写真は値札のラベルです。
以前から値札用にとイラストだけは仕上げておいたのですが、値札の作成を業者さんに依頼することをついこの間まですっかり忘れていて、慌ててお願いして急遽仕上げてもらいました。
繊維業界の方であれば何のイラストかすぐに分かるでしょうか。
これは糸の試験撚糸機の一部分を描き起こしたものです。
当社には極少量で糸の試作をするために卓上の撚糸機を設けておりまして、これがあるとA4サイズ程度の小さな試験布一枚分の糸から作成できます。
糸の撚糸回数を少しずつ変えて何点か試作したい時や、素材や本数の組み合わせを何パターンも変えながら試作したいときに、それぞれを数キロずつ作っていたらたちまち膨大な量になってしまうしコストも馬鹿になりません。
なので、試作の最初の最初、自由な発想であれもこれもと作るときにはこの卓上撚糸機が大活躍します。
当社の糸作りの最初に登場するこの機械を値札のデザインに持ってきたのは、Tシャツを作るために糸作りから手がけていますよというメッセージを込めたかったからです。
このほかにも出荷するときのケースやメッセージカード、ウェブサイトなど、よく考えたらTシャツのデザイン以外にもデザインしなければいけないものが沢山あってその都度悩みながら作業しております。
一般的には商品をデザインする人とウェブサイトを作る人は別なのかもしれないですし、備品のデザインをするスタッフが別にいるのかもしれません。
当社はパートさんや社員含めても総勢7人の零細企業なので、商品企画や備品発注、営業やウェブ製作まで今のところ私一人でやっております。
けれども、自分で何もかも作ることが出来るからこそ一つ一つの備品にもきちんと想いを含んだデザインをすることが出来るので、結果的に統一感も出るしスタート時としてはこれでよいのかなと思っています。
先日長男が生まれたばかりなので、朝は洗濯をして子供のオムツを換えてお風呂に入れて嫁さんの朝ごはんを用意して、夜は家に帰るとすぐに晩御飯を作り子供を寝かしつけてから自分のブランドのための作業というような毎日なので正直なところ頭の中は割とぐちゃぐちゃです。
けれども、たまたま長男の誕生とブランドのスタートが同じようなタイミングになったおかげで頭がずっと休む間もなく生産的な状態になっている気がして、これはこれで効率的なのかもしれません。
子供の哺乳瓶を煮沸しながら次のTシャツ用の糸の設計を考えていたり、洗濯し終わった子供の服をたたみながら異番手撚糸での強撚糸の斜行を止める方法を考えたり、次のTシャツの配色を考えながら夜の献立も考えてまして、おかげさまで毎日楽しいです。
そんな日々なので大事なことをすっかり忘れていたり、もしかしたらお客さんや協力業者さんにご迷惑をおかけしていることも多々あるかと思いますが、何卒ご容赦いただきますようお願いします。
何はともあれ、来週のTシャツ発売開始に向けて今週も色々とやらねばいけませんし、本業の糸の生産もシーズンに突入して本格化してきました。
子育ても仕事も頑張りますので、みなさんよろしくお願いします~!