今回はイラストの製作工程をご紹介したいと思います。
最近色んな用途で描いている繊維機械イラストのひとつ、丸編み機の糸送り機「アイロ」と言うパーツらしいです。
これを描いたときの過程をご紹介します。
まずは下書き。シャープペンシルで主な部品のバランスを取りながら配置します。
使っているシャーペンはドラゴンズオフィシャルショップで買った福留孝介の写真入ペンです。
次に各部品の輪郭がもう少しはっきりと分かるように強調線を入れていきます。
これが後々のペン入れのガイドの役割になります。
あくまでもガイドなので、この線には多少振り幅があります。
各部品の輪郭にペンを入れます。
ちょっとしたディテールもこのときに書き込んでしまう場合が多いですが今回は形が複雑なので主に輪郭だけ描きました。
輪郭が描けたらシャーペンで描いた部分を消します。
今回はKOKUYOのキャンパスノート無地を使いましたが、元々イラスト用の紙質じゃないのでインクの吸いが悪く消しゴムの引きにつられてインクが伸びてしまいました。
これは最後の仕上げ時にパソコン上で消していきます。
ディテールの描き込み。
陰影とか質感とかを加えていきます。
描き込み始める箇所はそのときの気分です。
細かい部分の書き込みを終えた状態。
機械を通っている糸は最終的に定規を当てて書き加えています。
元絵をスキャンしてパソコンの画像ソフト上で余計な部分を消してあげれば完成です。
この絵は会社のホームページ用に描いたものです。
さすがにマニアックすぎて業界の人も何の絵か分からないかもと思いましたが、丸編み屋さんに見せたら一瞬で何の部品か分かっておられました。さすがです。
社員からもう少しキャッチーな物を描いた方が良いといわれたので、次回は少し分かりやすいものを描いてみたいと思います。